手足口病、万博中の上海を襲う すでに3人が死亡

【大紀元日本5月20日】中国全土で手足口病が流行している中、万博開催中の上海でも手足口病が発生し、急速に広まっていると見られる。上海市衛生局19日の発表によると、同日までに上海市ではすでに3人の死亡者が報告された。

「新華社」の報道によると、上海市は現在、すでに手足口病の流行期に入った。ほかの流行地域と同じく、昨年より早い発病のピークを迎え、発病率も明らかに上昇傾向にある。

上海の地元新聞『新聞晩報』によると、上海市衛生局はすでに、市内全域にわたる防疫体制の段階を引き上げるとともに、学校、幼稚園、多数の人が集まる場所への監視と管理を特に強化し、病気の拡散防止に全力で取り組むよう通達している。

学校や幼稚園で手足口病が発生し、重症や死亡などの重大な事態に至った場合は、学級閉鎖や休園の措置も取る構えだという。

これに先立ち上海市衛生局の関係者は、上海万博は2年前の北京五輪に比べて期間が長く、人の流れも多い上、高温で、台風の季節にも重なるため注意が必要であると述べている。

また上海市疾病予防センターは、最近5年間の測定データをもとに、上海市の5月から10月は病原菌を媒介する生物が最も繁殖しやすく、伝染病の発生しやすい時期であるとしている。 落ち込んでいる万博の集客数に、さらにマイナス影響が出ることは必至だ。

中国衛生部の発表によると、4月下旬から、全国的に手足口病の感染状況が急増し、1ヶ月間の感染者、死者の数とも、1月から3月までの合計の倍となった。5月4日の時点で、感染者数42・7万人、死者260人、重症患者5454人が報告されている。昨年より感染者と死者の数は急増しており、感染状況はさらに深刻化する見込みだ。

(編集・牧)
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