イラク、中国のCNOOCと油田開発で合意

【大紀元日本5月21日】5月17日、イラクのシャハリスタニ石油相は、マイサン州油田コンプレックス開発のために、中国の国営石油大手CNOOC( China National Offshore Oil Corporation)とトルコ石油会社(TPAO: Turkish Petroleum Corporation)と最終契約を締結した。

中国のCNOOCはオペレーターとしてプロジェクトに参与し、63・75%を保有する。TPAOが11・25%、残りの25%はIraqi Drilling Companyが保有する。この合意内容は、現在、イラク政府の承認待ちと中国の英字紙「チャイナデイリー」が伝えている。

20年有効のこの契約は、今後6年間、1日の産出量を現在の4・5倍に増産させる見込み。現在より10%引き上げられた時点で、CNOOCは1バレルあたり2・30ドルを支給される。同油田の備蓄量は25億バレルと推定されている。

ロイターの報道によると、契約通りに進められれば、イラクは6、7年のうちに、1日1200万バレルの原油生産力をつけることとなり、トップ石油産油国のサウジアラビアに近づくという。

マイサン州はイラクの南東部に位置し、油田はマイサン州の南西部にあたるイランとの国境沿いにある。戦争で破損してしまった巨大な石油備蓄を開発するため、イラクは昨年から国際企業と次々と合意を結んでおり、今回の合意は11回目の取引にあたる。

中国石油天然ガス総公司(CNPC: China National Petroleum Corporation)の親会社であるペトロチャイナのJiang Jiemin社長は、「イラクは今年の海外開発における主要国」と「チャイナデイリー」の記者に以前に語っていた。アモイ大学のLin Boqiang教授は、「イラクは、中国企業がいまだにかなりのチャンスを見いだせる、世界でも数少ない地域」と語る。

昨年の最初の入札では、中国中化集団公司(Sinochem)がCNOOCのパートナーとなる予定だったが、落札に失敗。アナリストはトルコの企業と提携する方がリスクが削減されると見解している。

(編集・鶴田)
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