橋での出会い 悲しみの後に来たものは

【大紀元日本5月22日】深い悲しみに心を打ちのめされていた一人の男性が、自分の命を絶とうとから飛び降りる決意をしていた時、同じ場所でやはり命を絶とうとしていた女性と運命的な出会いをした。

アンドリュー・イワノフさん(26歳)はロシア中部ウファにある、ベラヤ川にかかる橋にやってきた。飛び降りて死のうと思ったのだ。最愛の婚約者が、決まっていた結婚式の前日に自動車事故で突然亡くなったからだ。

マリア・ペトロバさん(21歳)は、望まない妊娠をしてしまったことで彼女の両親に家を追い出されてしまった。それで心がぼろぼろになって橋の手すりをよじ登っていた。

9メートル以上はある氷のベラヤ川の上から彼女が飛び込もうとする一瞬の隙に、アンドリューは彼女の背中を引っ張り上げた。

「その時自分の心の中で何かが不意に動いたんだ。どんなに自分の心が傷ついていたとしても、私は彼女にそれをさせてはいけないと強く思ったんだ」

「私は『やめろ!』と叫んで彼女に走り寄った。そして彼女は私の腕の中に倒れ掛かってすすり泣いた。私も一緒に泣いた。お互いに体をしっかりと支えあい何度も何度も話し合った。その夜、私たち二人はお互いの命を救ったんです。私の命と、彼女の命を」とアンドリューは話した。

二人は一晩中話しつづけた。そしてこれからは互いの深い傷をいやし、助け合うことに決めた。

彼らのこれからの計画とは、偶然にも二人が出会った生死のいきさつを家族に話してから結婚する予定だという。

マリアさんは「彼は私の王子様であり、そして救世主でもあります」と言った。「すべての苦しみには意味があると思います。それがアンドリューと私を結び付けてくれたのだから」と彼女は付け加えた。

(翻訳・山崎)
関連記事
1271年、モンゴルのフビライ・ハンが元を建て、初めての漢民族以外の皇帝となりました。その後、数十年にわたり、中国はかつてない規模の帝国となり、元は文化の多様性と国際貿易の栄えた時代となりました。
明の最初の皇帝・太祖の生い立ちは、朝廷生活とはほど遠く、彼は朱元璋と名付けられた農民の子供でした。彼は最初、僧侶の道を歩みましたが、モンゴル主導の元が朝廷内の闘争で弱体化する中で反乱軍に参加し、まもなく右に出るもののいない軍事家として才気を発揮することとなりました。
胃酸逆流の症状を抑える等、一般的な胃腸薬を服用している人は、知らず知らずのうちに偏頭痛を発症するリスクを高めているかもしれません。 このような一般的な治療薬と偏頭痛との関連性について、アメリカ神経学アカデミーが発行する「Neurology Clinical Practice」オンライン版に掲載されました。研究では、胃腸薬が偏頭痛を直接引き起こすとは断定されていないものの、両者の間には何らかの関連があるのではないかと考えられています。
子供のいじめ、自殺、暴力・・・昨今、心の痛むニュースが後を絶えません。生まれてきた時は、誰もが純粋で善良だったはずなのに、何が子供たちを悪へと走らせるのでしょうか。人生には学校の教科書から学ぶことのできない、大切な価値観があることを子供たちへ伝えることが重要です。将来を担っていく子供たちに、ぜひ読んでもらいたい物語を厳選しました。
さまざまな予測不可な症状に悩まされていませんか?一つの症状が改善されると、また別の症状が現れると感じていませんか?それはマスト細胞活性化症候群(MCAS)が原因かもしれません。