中国がユーロ圏国債の見直しを否定 下落止めの策略か

【大紀元日本6月4日】5月28日、中国政府ファンド・中国投資(CIC)の高西慶社長は中国国内メディアに対して、「中国投資はユーロの不安定による市場短期変動に関心を払っている。しかし、ヨーロッパで発生した主権債務危機で中国投資のヨーロッパへの投資政策を変えることはしない」とやや矛盾した発言をした。CICの所有するユーロ建て資産の損失を最小限に抑えるために取らざるを得ない対策と見られている。

5月28日ロイター通信の報道によると、ユーロの大幅な下落と共に、帳簿上の中国外貨準備高の評価損は過去三ヶ月で500億ドルに達した。約2兆4500億ドルの外貨準備高を保有する中国にとって、この全体の2%を占める評価損は受け入れられる範囲内にあるという。

同時期、スタンダードチャータード銀行が研究報告で、中国が保有するユーロ建て資産は総資産の25%を占め、近日の為替レートの変動だけで350億ドルの損失を蒙ったと発表した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。