上流に工業団地 飲用水汚染 結石患者、増加=中国・河南省

【大紀元日本6月5日】河南省新鄭市の衛生防疫所がこのほど発表した検査報告によると、同市薛店鎮草廟馬村の2千950人の村民のうち60人以上が5、6年前から腎臓結石を患い治療を受けているという。村民は普段、村にあるいくつかの井戸の水を飲み水にしているが、これらの井戸水は塩分を含み、水面には浮遊物や水垢も見られる。腎臓結石患者の増加はこの汚染された井戸水と関連があるのではないかと村民たちは疑っている。

河南省政府系ニュースサイト「大河ネット」によると、草廟馬村の西側を流れる水は黒緑色でどろどろとしており、刺激臭が漂う。村民はみな、この小さな川を「汚水河」と呼ぶ。

この「汚水河」を上流に向かって2、3キロ辿ると、作業所と共に1キロにわたり工業団地が建ち並んでいる。

川の両岸に住む住民によると、数年前まではこの川は洗濯や米とぎができるほど澄んでいたという。上流に工業団地が建設されてから、水は黒く変色し、悪臭を発するようになったうえ、両岸に草木が生えなくなった。

悪臭に伴い飲用水にも問題が出てきた。甘露のような井戸水が塩分を含み始め、綿状の沈殿物まで見られるようになった。さらに、村民に結石患者が次々と現れた。患者が異常に増えたことから、水との関連性が浮上してきた。

草廟馬村の腎臓結石の報告を受け、所属の衛生防疫所が草廟馬村の3か所で水質検査を行ったところ、2か所の水に基準値を超える塩化物や溶解固形分、高い硬度(カルシウムとマグネシウムの含有量)が検出された。

村に井戸が点在しながら、草廟馬村の村民たちはお金を出して、ミネラルウォーターを購入するか、近隣の村から水を運んでくることで、飲み水や生活用水を確保している。

(翻訳編集・坂本)
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