安徽省で1万人抗議 警察が催涙ガス弾投入

【大紀元日本6月14日】安徽省馬鞍山市で11日夜、約1万人の抗議活動が発生した。車で交通事故を起こした現地政府機関の局長が、被害者である中学生にひどい暴力を振るい、大ケガを負わせたのがきっかけ。現場を目撃した市民らが怒り、局長の謝罪と厳罰を求め、その後大勢の人が集まって、大規模な抗議事件に発展した。

中国国内メディアはこの事件について報道したが、現在ネット上の関連報道は削除されている。

目撃者の話によると、同日夜6時頃、安徽省馬鞍山市で、政府機関の局長が運転する車が通行人の中学生にぶつかった。局長は負傷した被害者を救護せず、その場で責任をなすりつけようとした。結局、双方が激しく口論するようになり、局長が被害者にひどい暴力を振るって大ケガを負わせた。

現場を目撃した市民らが激しく怒り、局長を囲んで、被害者への謝罪を求めた。頑として謝罪しない局長が車の中に逃げ込み、携帯電話で数十人の警察官を現場に呼び寄せた。警察が局長をパトカーに乗せて現場から脱出しようとしたところ、市民は人間の盾を作り、パトカーと局長の乗用車を包囲し、双方が対峙し続けた。

夜10時頃、同市政府の幹部らが現場に到着、市民に対し、同局長を必ず厳罰に処すると約束した。しかし、市民らはその言葉を信用しないとして、現場からの退散を拒否した。

夜11時半頃、消防隊も派遣されて、警察と連携して、同局長を脱出させようとしたが、失敗したという。

その後、武装警察隊も派遣されて、双方がもみ合う中、一部の市民が負傷したもよう。結局、局長は現場から脱出した。その後、市民と警察隊の衝突は一層激しくなり、警察側が催涙ガス弾を導入した。11時50分頃、ほとんどの市民は退散した。

双方は約5時間あまり対峙し、現場には約1万人の市民が集まったという。

現場を撮影しようとした記者のカメラが警察に押収されたとの証言もあり、被害者の中学生は病院で治療を受けているもよう。現地政府のメディアは、局長は拘束されていると報じた。

抗議現場(目撃者の投稿写真)

(記者・駱亜、翻訳編集・叶子)

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