中国銀監会年次報告:不動産融資にリスク上昇

【大紀元日本6月18日】中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は15日、2009年度の年次報告を発表し、10年度に中国の銀行が、不動産融資リスクの上昇や、地方政府に対して「賢明でない」融資など7つのリスクに直面すると指摘した。

報告書では、2010年は不動産市場の不確定要素の増加につれ、信用リスクの潜在的危険性も上昇する可能性があると述べ、「個人向け住宅ローンを十分な審査なしで許可するケースが急増している」ことが原因とし、住宅ローンの不良債権化に警戒を示している。

同報告書によると、09年末までに不動産向け融資残高は7兆3300億元(約98兆円)まで膨らみ、昨年同期比38.1%増となっている。さらに、10年に不良債権の残高と比率の増加により、一部の融資が不良債権化する可能性が増えていると警告している。

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