「通報者に秘密の謝礼」 大手ポータル編集長、中国ネット監視の裏側を漏らす

【大紀元日本6月21日】「ツイッターの内容監視は、非常に頭を悩ませることだ」。6月13日、中国の大手サイト「新浪ネット」の総編集長・陳彤氏は、中国国内のメディア関係のシンポジウムの席でこの言葉を発した。ツイッターの高速な情報伝達の特徴は、ネットの情報監視に一定の困難をもたらしているという。

同氏はネット監視体制の裏についても語ったが、公開されたその内容は、相次ぎネット上から削除されている。

同氏の話によると、一つの情報が数分間で十数万人から数十万人に届くことが、ツィッターの内容監視の難点だという。

「新浪ネット」の監視体制について、「我々は24時間体制で対応している。時々刻々、スタッフが必ず目を光らせている。一部のスタッフは12年間の経験を持つベテランだ。監視専門のスタッフと編集者は随時検閲した情報を共有し、時間ごとに報告メールを集計、毎日会議を開く。それに加え、編集者一人一人に通報を義務付けている」と陳彤氏は明かした。

「違法」な情報を発見した場合、内容を削除して、時にはユーザーの権限を剥奪したりするという。また、一般ユーザーの通報もサイト上で受け付けており、通報者には新浪ネットから「秘密の謝礼」が送られるという。

陳彤氏のこの発言がインターネットで公開されてしばらくすると、ネット上から姿が消えた。関連の書き込みや報道、転載したブログの内容も全部削除された。

中国の政府メディア「中央テレビ」によると、国家プロジェクトとしてのネット検閲システム「金盾工程」は2002年までの初期費用だけで、64億元(約9.36億ドル)に上るという。政府の都合の悪い情報にアクセスできないようにフィルタリングするこのシステムは、中国のネット検閲の中枢の役割を果たしているが、それ以外にも、中国各地でのネット警察などを含む運営費用は巨額である。

(翻訳編集・叶子)
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