サッカー日本代表、強い団結力で勝ち取った決勝進出

【大紀元日本6月26日】サッカーW杯南アフリカ大会の一次リーグ最終戦、日本はデンマーク戦で3対1の歴史的勝利をおさめ、日本全土が喜びに沸いた。海外メディアも大絶賛したこの試合の勝因は、日本チームが築いてきた団結力と言っても過言ではない。

前回大会優勝のイタリアと準優勝のフランスがリーグ最下位で敗退した。誰もが予想しなかった波乱を生んだ今大会のリーグ戦、個人技よりもチームワークを大切にしなければどんなに強豪なチームでも敗れてしまう。

フランスは、MFリベリが孤軍奮闘のプレーを見せる一方、連携不足で攻撃陣が沈黙してしまった。FWアネルカの強制送還に続く選手の練習ボイコットなどでチームが崩壊状態となり、屈辱的な成績で大会を去った。イタリアは、ボールを持った選手が孤立する場面が多々あった。他にも主力選手が監督批判をしたカメルーンはグループリーグ敗退が決まった。ピッチの外のムードは思った以上に成績に直結する。

今大会初戦のカメルーン戦で力強い勝利をおさめた日本。孤高なイメージの強い本田は、試合後「自分たちの強みは団結力。最後まで自分たちの力を信じてゴールを割られないようにした」と語った。「見ての通り、一つになっている。みんなが一人一人を信頼できている」と長友も続けた。

本大会でベンチを温める役に回った背番号10の中村俊輔だが、不調に悩む中で迎えた24日のデンマーク戦は奇しくも自身の誕生日だった。ハーフタイム、何かと比較された本田圭佑が戻ると握手でねぎらった。「ゴールしたらベンチに来い」。サブメンバーたちはピッチの攻撃選手と約束を交わしていた。鉄壁の守りを見せたディフェンスの選手たちは、ブブゼラの音が成り響き審判の笛の音すら聞こえない中で、大きなゼスチャーをして何度も確認し合い、連携を強めた。

岡田監督は、「われわれには他のチームにはない力がある。一つの目標に向かって一つになれる。サッカーがチームスポーツであることを見事に証明してくれた」と語った。

(伊川)