菅首相、胡主席と初の会談 中国の労働争議・韓国哨戒艦事件言及 新華社報道せず

【大紀元日本6月29日】G20に出席した菅直人首相は27日、カナダ・トロントのホテルで中国の胡錦濤国家主席と初めて対談した。中国国内のストライキ多発などの労働問題により日系企業に影響を及ぼしていることや、韓国哨戒艦事件などにについて言及した。

一方、中国新華社は胡錦濤主席のG20参加について特集記事を組み、各国首脳との会談を取り上げ、「成功的な旅」と大々的に報道しているが、訪問を終え中国に帰国した29日の時点でも、菅首相との会談記事は見当たらない。

中国広東省佛山にあるホンダ部品工場で5月中旬からストライキが発生し、ホンダ中国の全ての車生産工場が10点xun_ネ上の稼動停止の状況に至り、損失額は一日あたり約31億円になったという。また、ホンダのほか、ブラザー・トヨタ・デンソウなど多くの日系企業でも相次いでストが発生した。

勃発する日系企業工場のストライキについて菅首相は「中国で頻発するさまざまな労働問題を注視している」と胡主席に伝え、それに対して主席は「適切な対応をとる」と答えたという。

そのほか、菅首相は韓国哨戒艦事件にも言及、「北朝鮮の行為は東アジアの平和と安定の脅威となる許しがたい行為だ。国連安保理で明確なメッセージを出したい」と胡主席に話し、中国から前向きな対応を求めている。

それに対して胡主席は、「各国が大局的見地から冷静に対処」すると再三に強調、「日本とは意思疎通を図り協力していきたい」と慣例の返事をした。

一方、胡主席は菅首相に、中国への訪問を誘い、首相は都合の良い時期にしたいと答えた。北東アジアの平和と安定のために東アジア共同体に向けて取り組みたいとの胡主席の提案に、首相は「長期的な視野に立って進めたい」と返事した。

(佐渡)
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