流行語で読み取る激変の中国(41)

【大紀元日本6月30日】_deng_小平は、「一部の人を先に豊かにさせる」というスローガンのもと、中国の改革・開放を推し進めた。その後、権力を握る高官の子弟が第一陣の富豪となり、今では1%の家庭が中国の41.4%の富を独占するという激しい貧富の差が生まれている。

人間は「男性と女性」、「善人と悪人」などに分類できるが、現代の中国では人間を「富豪と貧民」に分けるのが一般的だ。

庶民の目に映るのは、清貧を貫く「貧民」と、庶民を搾取して生きる「富豪」の姿しかない。次の「順口流」は、富豪への恨みと嫉妬が入り混じった民衆の心境を、面白おかしく表現している。

《窮人富人論》       「富豪と貧民を論ずる」

欠個人銭的是窮人;    個人から借金しているものは貧民、

欠国家銭的是富人。    国家から借金しているものは富豪。

喝酒看度数的是窮人;   度数を見てお酒を飲むものは貧民、

喝酒看牌子的是富人。   ブランドを見てお酒を飲むものは富豪。

写書的是窮人;       本を書くものは貧民、

盗版的是富人。       盗作するものは富豪。

吃家禽的是窮人;      家畜の肉を食べるものは貧民、

吃野獣的是富人。      野獣の肉を食べるものは富豪。

耕種的是窮人;        土地を耕すものは貧民、

買賣土地的是富人。     土地を売買するものは富豪。

女人給別人睡的是窮人;  女を他人に寝取られるものは貧民、
睡別人女人的是富人。    他人の女を寝取るものは富豪。