事件から一周年 「三つの代表」人形がブーム 当局の言論統制を暗喩か=新疆

【大紀元日本7月7日】昨年7月5日の事件から1年を迎えた新疆ウルムチ市。市内は、一見、平静で賑やかなようだが、警官とパトカーが治安維持のために多数配備されており、スーパー、街角などには4万台の防犯カメラが設置されるなど、依然緊迫した空気に包まれている。

香港紙「明報」によると、そんな緊迫感をよそに、今ウルムチ市で人気を集めている人形がある。「三つの代表」と名づけられたこの人形は、赤のロープを登っている三匹のサルをイメージしている。肌色に黄色を帯びるサルたちにはそれぞれ名前が付けられている。店の人の説明では、一番上のサルは目を隠しているので「見ザル」、口を覆っている真ん中のサルは「言わザル」、一番の下のサルは耳を塞いでいることから「聞かザル」と命名されている。

赤いロープは中国共産党を容易に連想させる。サルたちは黄色人種の中国人。目、口、耳を塞げば生き残る。当局の厳しい情報封鎖言論統制に従ったほうがいいと自虐的に表現しているのか。

「三つの代表」は、江沢民前総書記が中国共産党の立党理念について提唱した考え方で、中国人なら耳にタコができるほど聞かされてきた。事件の後、漢民族とウイグル族の両民族の間で人気を集めている。サルのほかにブタのバージョンもあり、値段は10元(130円)だという。

(翻訳編集・高遠)
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