従業員22人、集団飛び降り示唆で減給に抗議 屋上で6時間=広東省深セン市

【大紀元日本7月10日】先週、広東省深セン市で、深セン市婦女児童発展センターの従業員22人が減給への抗議として、同センターの屋上に上り飛び降りをほのめかす事件が発生した。炎天下の中、6時間の交渉の後、最終的に同市婦人連合会主席が彼らの要求を考慮するとの回答を伝え収束した。

深セン市の国内最大の委託製造工場である富士康で従業員連続飛び降り自殺事件が発生したことをきっかけに、今年5月以来、製造業の賃上げストの風潮が全国規模で巻き起こった。今回の集団飛び降り抗議事件も人々の注目を集めた。

地元の「南方都市報」によると、もともと政府機関だった深セン市婦女児童発展センターは07年に企業の運営体に変わり、60人以上の従業員を抱えている。今年6月末の従業員大会で、同センターは給与基準の調整を行うことを発表。新基準に照らし合わせると、全従業員の給与が半分近くにまで下がることが明らかになった。

これを受け、7月3日、22人の従業員が午前8時から29階建の同センタービル屋上に上って周囲の柵の上に座り、センターの最新の給与基準に抗議するとして、飛び降りを表明した。

抗議は強烈な日差しの中、午後1時半ごろに同市婦人連合会の蔡主席が説得に現れるまで続いた。

蔡主席は現場到着後、従業員に対し、残業代と足りない賞与を同センターが発給できる旨を述べた。同日午後2時ごろ、従業員たちはフェンスから降り、会議室で話し合いを行った。双方は来週再び代表をたてて協議を行う。

深セン市婦人連合会の関係者は電話取材に応じ、同会はすでに作業小グループを立上げ、この件の仲裁を担当しており、従業員側の意見を取り纏めているとコメントした。

(記者・方暁、翻訳・坂本)
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