ワシントン・ポスト社説:中国人権弁護士・高智晟氏の失踪に行動を

【大紀元日本7月11日】一人の人間が失踪している。耐え難い拷問に曝され、肉体は壊され容貌も変形した。自分の信念を放棄し、党(中国共産党)への忠誠を示さない限り、死の危険に脅かされる。

上の記述は、ジョージ・オーウェルの著書からの引用ではなく、7月6日の米紙「ワシントン・ポスト」の社説の冒頭で書かれたもの。中国人権弁護士・高智晟氏の失踪に、オバマ政権は即座に行動を起こすよう促している。同社説では、「人権の議題は米中関係を邪魔してはならない」というヒラリー・クリントンの昨年の言葉を「悲惨な発言」と批判。近く実現する中国胡錦涛国家主席の米国訪問に際して、人権団体と高弁護士案件が、両国関係を「邪魔」する機会が与えられるよう、オバマ大統領に訴える。

昨年、中国政府に強制連行されて以来、1年余り行方不明になっていた人権弁護士高智晟氏(44)が、今年3月に釈放されて間もなく、再び行方不明になっている。親族の問い合わせに対し、中国警察当局はその身柄を預かっていないとし、状況は知らないと回答している。

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