有毒粉ミルク、中国で再び発覚 2年前の原料再利用か

【大紀元日本7月11日】中国北西部の青海省や甘粛省、北部の吉林省などの各地で、基準値の約500倍を超える有毒物質「メラミン」入り粉ミルクがこのほど発見された。08年に発覚した大手乳業メーカーのメラミン混入粉ミルク事件で、乳幼児約30万人の健康に被害が出たため、中国当局は粉ミルクの生産監督を徹底したとしているが、2年前に廃棄処分となったはずの原材料が再利用された疑いが浮上している。

中国国内紙の報道によると、問題発覚のきっかけは、青海省の乳業メーカー「東垣・乳製品工場」の関係者が甘粛省の「質量監督局」にメラミン混入の粉ミルクの成分検査を依頼したことである。3種類のサンプルからそれぞれ最大基準値の86、559、130倍を超えるメラミンが検出された。そのため、同局は依頼人の身柄を確保して現地の公安当局に引き渡した。

その後の取調べで、青海省の同乳製品メーカーがメラミン混入の原材料の配分を調べるため、甘粛省「質量監督局」に成分検査を依頼した経緯が明らかとなった。

さらに、青海省の同メーカーは、08年にメラミン混入の粉ミルクを生産した大手乳業メーカー「三鹿集団」と同様に、河北省産の原料を使用していたことも判明した。「三鹿集団」が2年前に廃棄処分したはずの原材料が再利用されている疑いが浮上した。

また、当局の発表によると、甘粛省や吉林省などの乳業メーカーも同じ原料を使用している。同原料を使用した乳製品が江蘇省や浙江省など、沿海の都市部でも販売されているという。

警察当局は、市場に流れた経緯を調査し、流通ルートの遮断に取り組んでいるという。

(翻訳編集・叶子)
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