元マイクロソフト中国総裁、学歴偽称の騒動 中国著名人のプロフィール相次いで修正

【大紀元日本7月12日】マイクロソフト中国終身名誉総裁や元盛大ネットワーク総裁など、中国IT業界のトップ風雲児として知られる唐駿(タン・ジュン)氏は最近、米カリフォルニア工科大学コンピューター学科で博士号を取得したという経歴に偽称があると指摘され、中国のネット上で大きな騒動となっている。それを受け、中国の最大検索エンジン百度(Baidu)の著名人百科事典では、この1週間で、約100人のプロフィールに変更が加えられた。変更した部分は主に学歴や取得した学位に関する内容だったという。

同氏は、マイクロソフトの歴史で唯一の終身名誉総裁、中国のITの父、中国の最優秀のプロジェクトマネージャーなど、数多くの名誉を獲得、IT業界では誰もが知っている人物。中国北京郵電大学を卒業後、名古屋大学に留学、その後米国の名門大学で博士号を取得したという。最近、百度百科事典で書かれている同氏のカリフォルニア工科大学コンピューター学科博士号の学歴は偽称であると指摘され、中国のネット上で騒動となった。

同事件を受け、百度百科事典の同氏のプロフィールは3回編集されたという。元のカリフォルニア工科大学の学歴は削除され、新しいプロフィールでは学歴を取った学校名は一切記入されていない。

百度百科事典の責任者によると、この一週間で、百科辞典上の約100人の著名人プロフィールに修正された記録が残された。修正者が本人なのか本人が委託したのかは不明だが、修正内容はほとんど学歴や学位に関することだったという。

一方、唐氏は、自分から「カリフォルニア工科大学修了と名乗ったことはない」と反論し、実際にはパシフィック・ウエスタン大学で博士号を取得したと説明した。しかし同説明でもその潔白が証明されなかった。パシフィック・ウエスタン大学は悪名高いディプロマミルであると指摘されただけでなく、その学位が発行された時期の1995年4月は、同大学の営業ライセンスが取り消された時期で、同氏の博士号は違法で入手したものと指摘された。

更に、パシフィック・ウエスタン大学の悪質さを指摘するために、誰かが同大学でMBA博士号を取得した人の名簿の一部をネット上で公開した。同名簿にリストされた者は、国内名門大学の教職員や著名企業のトップ管理者も多くいる。彼らの話によると、在職中に北京大学でコースに参加し、3年間で約10万元の学費を払って博士号を取得したという。

中国では近年、教育産業化幹部知識化の方針で、大学での就職や幹部の昇進に学歴の要求が厳しくなっている。これを背景に、学歴の偽称や、高額で海外のディプロマミルから学位を入手したケースも少なくない。2002年、資本運営家で中国の最大手ポータルサイトSinaの取締役会主席・呉征氏の学歴にいくつかの偽称があると、メディアで報道された。

(翻訳編集・趙MJ)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明