参院選の結果に 中国紙「また短命首相の誕生か」

【大紀元日本7月13日】7月11日に行われた第22回参議院選挙で、与党の民主党は過半数の議席を確保することができず、44議席と低迷している。福田内閣時代の「ねじれ国会」が再演される日本の政局に中国メディアも関心を寄せている。

新華社通信は民主党惨敗と報じたと同時に、「選挙結果は菅政権の今後の政権運営に大きな影響を与える」と加え、政権運営への影響を避けられないとの見方を示した。

一方、人民日報は「参院選で日本政局の変数高まる」と題する記事を掲載し、「日本の政局は激動の時代に突入した」と分析し、鳩山前首相の辞任で一時「V字回復を見せた」民主党の敗北について、日本メディアの分析を引用して三つの理由を挙げた▼子育て手当てや高速道路無料化など目玉政策のブレ。民主党の10ヶ月の執政振りに国民が失望し、無党派の支持者が離れたこと▼消費税増税を全面に打ち出したこと▼一部の議員が消費税問題を選挙のテーマに取り上げることに反対するなど、民主党内に不協和音が目立つ。小沢一郎前幹事長が応援演説で現執行部への不満を漏らしていたこと。

民主党は今後、少数野党と連携するか、自民党との大連立を行うのか、政界再編が避けられない状況だとしている。

中国経済網は掲載記事で、敗因は第三極勢力の出現にあると分析している。二大政党と違う政見を持つ少数政党が消費税反対の有権者の票を取り込んだと見ている。また、菅首相に今後党内から大きな圧力がかかると指摘し、特に復権を狙う小沢前幹事長の反攻は油断できない状況にあるとしている。

中国日報は「菅首相は短命首相となるのか」の記事で、首相に就任してわずか1ヶ月後の選挙は菅政権が長期政権となるかどうかを試すための試験だとしている。9月の総裁選で捲土重来を期する小沢グループが参院選惨敗の責任を追及しかねないため、また短命首相が誕生する可能性が高いと分析している。

また、民主党の惨敗と反対に、台湾出身の政治家・蓮舫氏の当選と人気ぶりが大きく取り上げられた。

(翻訳編集・高遠)
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