中国で連続4件、炭鉱事故発生 38人死亡

【大紀元日本7月20日】17日と18日の2日間、中国では4か所の炭鉱で爆発や中毒などによる死亡事故が発生した。

中国国内メディアによると、河南省汝州市蟒川郷の新嶺炭鉱で17日午前7時50分ごろ地下ケーブル火災が発生。少なくとも8人が一酸化炭素中毒で死亡。同炭鉱は川筋にあるうえ、最近の雨で坑道には水が溜まっていた。事故当時、工員たちは坑道の排水作業を行っていた。

同日午後8時ごろ、陝西省韓城市の炭鉱でも地下ケーブル火災が発生。事故当時現場で作業中の工員28人全員が死亡。同市政府によると、この炭鉱は現在建設中で採掘許可証などは取得済みだが、石炭生産許可証と安全生産許可証は取得していなかったという。

翌日の18日午前10時、湖南省郴(ちん)州市北湖区魯塘鎮にある炭鉱でも爆発事故があり、2人の死亡が確認された。爆発の原因については現在関連部門が調査中。

同日午前11時半ごろ、甘粛省金塔県の炭鉱では、浸水事故が発生。事故当時16人が地下で作業をしており、3人が脱出したが残り13人の工員は地下に閉じ込められた。同日午後10時、工員2人の遺体が発見されたが、残り11人の生存は確認されていない。

中国は世界でも鉱山の安全管理がかなり劣っている。政府統計によると、09年中国では1616件の炭鉱事故が発生し、2631人が死亡。前年比で18%減少していると伝えられているが、独立労働組織は、実際の事故発生数は公表された数字より多いと見ており、炭鉱閉鎖を回避するため、多くの事故が隠ぺいされていると主張している。

(翻訳編集・坂本)
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