流行語で読み取る激変の中国(44)

【大紀元日本7月21日】中国には、「官話」という言葉がある。官話とは「管理」「重視」など、見栄えはいいが、中身が伴っていない言葉を指す。最近の代表的な官話のひとつに、胡錦濤主席が打ち出した「和諧(わかい)」がある。官僚や上流社会の人々がよく口にする言葉で、庶民から批判されている。

中国共産党が政権を取ってから、さまざまな「官話」が生み出された。自分の実績を上げたり、責任逃れをするために、官僚らの間でそれらの言葉がよく使われる。それら官僚特有の言語表現は、変異した「党文化」の一端であり、時勢に応じて変遷を遂げてきた。

流行語「庶民の語録」に取り上げられた官僚たちの常套句は、いずれも使用頻度の高いものばかり。こられの決まり文句は、庶民から次のように解釈されている。

《百姓語録》    「庶民の語録」

狠抓就是開会,  全力で行うとは、会議を開くこと。

管理就是収費。  管理するとは、費用をとること。

重視就是標語,  重視するとは、標語を出すこと。

落実就是動嘴。  実行するとは、口を動かすこと。

験収就是喝酔,  検収するとは、酔っ払うほど飲むこと。

検査就是宴会。  点検するとは、宴会に赴くこと。

研究就是扯皮,  検討するとは、水掛け論を展開すること。

政績就是神吹。  政治業績とは、法螺を吹くこと。

匯報就是摻水,  報告するとは、水増しすること。

漲価就是接軌。  物価上昇とは、国際水準に合わせること。

注釈:

「接軌」=原義は、レールを連結すること、ドッキング。転じて、不完全・不完備なものを改正し、国際的な水準に達すること。

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