北朝鮮、南北官僚級会談の元首席代表を処刑か

【大紀元日本7月22日】04-07年に南北官僚級会談の首席代表を務めた権虎雄(クォン・ホウン)元北朝鮮内閣責任参事が、「対南政策の失敗」の問責で処刑されたと、韓国紙「東亜日報」が20日、北京の消息筋の話を引用して伝えた。

いつどこで処刑されたかはまだ確認されていないが、「権参事が地方に左遷された後、銃殺されたという話がずっと流れている」とある情報当局者が伝えたという。韓国当局も、関連情報を入手して分析中と同紙は報じている。

権元参事は04年5月に平穣で開かれた第14回南北長官級会談で、45歳の若さで北朝鮮の代表団長として華やかに登場。07年の第20回の会談では、韓国の李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官(当時)に向かって「上半垣xun_ネ内に国家保安法を廃止せよ」と威嚇し、同年6月の第21回の会談でも、ソウルでの無礼な態度で物議をかもしたことがある。一方、08年以降の活動内容については確認されていない。

政策の失敗を理由に政府高官が処刑されることは、北朝鮮では珍しいことではない。今年3月に処刑された前労働党企画財政部長の朴南基(パク・ナムギ)氏も貨幣改革の失敗を引責した形で公開銃殺された。13年前の97年、北朝鮮で100万人が餓死した時期に、食糧難の責任を当時の党農業担当書記・徐寛煕(ソ・グァンヒ)氏に負わせ、「米帝のスパイ」との罪名で公開処刑した。さらに、今回処刑されたと噂される権元参事の上司で、慮武鉉の政権時代、北朝鮮の対韓事業を事実上総括した崔承哲(チェ・スンチョル)元労働党統一戦線部副部長も、08年に処刑されたとされている。

「東亜日報」は17日の社説で、金正日総書記の後継者とされる金正雲(キム・ジョンウン)氏への忠誠を示すため、人民保安部などが血眼になって、「不純分子」の摘発を進めていると伝えた。

(翻訳編集・張YH)
関連記事
人気オンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」ソフトウェアに対するハッカー攻撃で6.15億米ドル(約780億 […]
[東京 24日 ロイター] – 海上保安庁は、防衛省の情報として、24日午後に北朝鮮から発射された […]
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は21日、北朝鮮に対し、政治犯収容施設で劣悪な環境に置かれた多数の人々を解放するよう呼び掛けると同時に、国際社会に核問題とともにこの問題を取り上げるよう促した。 キンタナ氏は、2014年の国連調査で最大12万人が収容施設で拘束されていることが判明したとし、その後も施設に関する報告を受け続けていると述べた。
[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
[ソウル 4日 ロイター] - 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。 核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた