クレジットバブルの崩壊で 「中国、驚愕の景気後退に」=英ヘッジファンド・マネージャー

 【大紀元日本7月23日】英ヘッジファンド会社エクレクティカ・アセット・マネージメントの創業者ヒュー・ヘンドリー氏はこのほど、中国経済は危機に直面しており、クレジット(信用)バブルが間もなく崩壊するという見解を示した。19日の米「ニューヨーク・タイムズ」が報道。

 米国で逆張り投資家として有名なジェームス・チャノス氏と同様に、ヘンドリー氏も中国経済の先行きを懸念しており、中国は「驚愕の景気後退に見舞われるだろう」と予測している。

 歯に衣着せぬ語り口で有名なヘンドリー氏は、中国経済の行くえについて、「下落に向かっている」(Headed for a fall)とコメントしている。中国経済をスターバックスに喩え、急速に成長してはいるが、富みを産み出していないとしている。

 「皆が思いもよらなかったことが、今後次々に起こるだろう。中でも最大のことは、中国(経済)の大きな反転だ」とヘンドリー氏は語る。

 中国を視察したヘンドリー氏は、多くの空室となっているオフィスや荒れ果てた地区に通じる作りたての大きな橋を目にし、「すべて、クレジットバブル(崩壊)の兆し」と指摘。

 ヘッジファンド・マネージャーでもあるヘンドリー氏は、現在、中国の急激な景気後退を見込んで、投機戦略を立てていると話したが、詳細は控えている。

 ヘンドリー氏が率いるエクレクティカ・アセット・マネージメントは、ジョージ・ソロス氏が創設したクォンタム・ファンドと似ており、主にマクロ経済に基づいて投資を行うという。「ニューヨーク・タイムズ」によると、同ファンドの収益は今年に入ってから13%増加。同様のファンドが平均1.3%減となっている中で、目覚ましい実績だ。

(翻訳編集・張哲)
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