W杯北朝鮮代表、「思想批判」の対象に キム監督、建設現場で強制労働か

【大紀元日本7月30日】W杯南アフリカ大会に出場した北朝鮮代表が帰国後、3戦全敗した責任を問われ、400人による「思想批判」を受けたと、米政府系放送局「自由アジア放送(RFA)」が27日に報じた。

同報道によると、今月2日、平壌の人民文化宮殿で代表選手とキム・ジョンフン監督を対象とした6時間に及ぶ「思想闘争会議」が行われた。同会議では国家指導部副部長やパク・ミンチョル体育相も出席したなか、金日成総合大学の体育学部の学生ら400人が、次々と代表選手や監督を糾弾した。辛口で有名なサッカー解説員イ・ドンギュ氏も、全選手を個別に批判したうえ、キム監督の戦術の失敗に痛烈な批判を浴びせた。

金正日の後継とされる「金正雲(キム・ジョンウン)青年将軍の信頼を裏切った」として、会議の最後には、選手1人ずつキム監督批判をさせられ、敗戦の全責任をキム監督に負わせたという。この会議の後に、キム監督は党から除籍され、平壌の建設現場で働かされているとの噂も広まっている。

北朝鮮代表チームは44年ぶりにW杯に出場しながらも3戦全敗を喫し、特に金正日総書記も注目したポルトガル戦は、生放送されたにもかかわらず、0対7で大敗。この敗戦により選手たちは帰国後に処罰を受けるのではと憂慮されていたが、見事に的中したようだ。中国のネットユーザーが「勝ったら金正日に会えるが、負けたら金日成のところに行くしかない」と揶揄したほどではなかったものの、試合に負けることは政治事件と見なされ、「思想批判」の対象とされる北朝鮮では、「監督を引き受けることも選手としてプレーすることも、並大抵のことではない」と朝鮮日報が評した。

(翻訳編集・張YH)
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