幹部の暴力に怒り 四川省、1万人抗議 警察と激しく衝突

【大紀元日本8月6日】四川省の内江市威遠県では3日、都市管理者や警察の暴行に怒った1万人以上の県民が県の派出所前に集まり、警察と衝突する事件が発生した。当局は千名以上の武装警官を増派し、抗議者の退散を図ったが、日頃の鬱憤を爆発させた県民らは警察と激しく衝突し、派出所に石を投げたり、警察車両をひっくり返したりして、数十人の警官が負傷した。

ことの発端は、バイクの止め方で、ある夫婦が都市秩序を管理する部門の「城管」と言い争いになり、「城管」に暴力を振るわれ、大けがを負った。「城管」はその後車で逃げたが、夫婦は警察に通報。やって来た警察はけがを負った夫をさらに殴打し、下半身に大けがを負わせた。担架で病院に搬送されたが、今度は病院に断られた。 

一部始終を目撃していた県民らは怒った。午後4時、県の派出所前に集結した1万人以上の県民が「城管」や警察ともみ合いになり、警察と激しく衝突した。怒った県民らは、警察副局長を含む数十人の警官に負傷を負わせた。抗議活動は夜通しで行われ、翌朝7時頃、数十名の抗議者が警察に連行され、事態は沈静化した。

中国には「城管」という特殊な部門がある。「城」とは「城市」の略で都市を意味する。つまり、都市秩序を管理するはずの部門であるが、実は、権力を笠に着て暴力を振るい、庶民を威圧することも少なくない。法の執行者の「城管」の無法行為が民衆の怒りを買い、抗議活動に発展することが中国全土で頻発している。

民衆が激しく対抗(ネット写真)

地元住民の梁さんは、このような衝突に発展したのは、日頃の「城管」の悪行に地元住民が脅かされ続けてきたからだと話した。現地の「城管」はほとんどが地元政府官僚の関係者で、普段から地位を振りかざして威張り散らしているという。「彼らに家を強制的に取り壊された人、取り締まり料を脅し取られた小売商、『官』に長期的に圧迫されている『民』、溜まった怨念がこのような抗議活動に発展した」と語った。

(翻訳編集・張YH)
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