「政治改革しなければ政権は崩壊」 中国軍部高官、大胆な発言 軍内からも異変か

【大紀元日本8月10日】5年に1度開かれる中国共産党全国代表大会の第18回大会(12年9月開催)に向けて、中共指導部が密かに権力闘争を繰り広げている。中国国防大学のトップ、劉亜州中将はこのほど、香港「鳳凰週刊」で、中共は現在の政治体制を改革しなければ、「その政権は必ず崩壊してしまう」と断言した。劉氏の大胆な発言の裏に中共中枢部からの有力支持が存在しているのではないかと、さまざまな憶測が飛び交っている。 

中国国防大学は、中共軍事委員会直属の軍の最高学府であり、軍事の戦略シンクタンクの最高峰でもある。その国防大学のトップがメディアで政治体制の改革に言及するのは異例で、政界に波紋を起こしている。

劉氏はインタビューの冒頭から、「金銭があるからといってソフト・パワーの上昇を意味するものではない」とし、中共の「経済強国論」や「金銭外交」を厳しく批判した。そして、「金銭だけでは、国際社会における国益を守ることができないばかりか、国内の安定すら維持することもできない」と指摘する。

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