統合戦力軍廃止へ 米国、国防予算大幅削減

【大紀元日本8月11日】ゲーツ米国防長官は9日、国防費を大幅に削減し、十大司令部の一つ「統合戦力軍司令部」の廃止などを公表した。

ゲーツ国防長官は同日の記者会見で、「米国が直面する経済・財政状況を意識すべき」と語り、「議会が毎年予算増加を承認することは期待できない」として、無駄と重複を取り除く努力を呼びかけた。

「統合戦力軍司令部」の人員は5千人余りで、部隊間の協調訓練を主に担当している。ゲーツ長官によると、同司令部の廃止に伴い、重要な責務は他の司令部が分担する。

また、同長官は、来年の外部発注を10%減らし、国防省の支出を審査し、不必要な部分を抑えると説明した。

支出削減の具体的な目標額については触れなかったが、先月の談話では、5年以内に1千億ドルの支出を削減することが可能と発言していた。

ゲーツ長官のこの国防支出の削減計画は、「統合軍司令部」が所在するバージニア州の連邦議員から強い反発を受けている。

米国2010年度の国家財政予算のうち、国防予算は6650億ドル。2011年度の予算は約7200億ドル。共にオバマ大統領の目標額を超えている。国防省関係者は、オバマ政権は議会の承認を得なくても、同削減計画を実施できると指摘した。

今回の削減に関する発言に対して、人員とプログラムを再配列するだけに過ぎず、軍の行動や米国防省の財政への実質的な効果はほとんどないだろうという批判の声も上がっている。

(翻訳編集・叶子)
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