ドイツ:GDP、20年ぶりの最高成長率 第2四半期は2.2%アップ 

【大紀元日本8月19日】ドイツ経済は今年強い成長を見せ、第2四半期GDPは、2.2%を達成。東西ドイツが統一して以来の最高成長率となった。今年の年間成長率はさらに上昇し、経済不振に陥っている欧州連合の経済全体を牽引するとアナリストは見ている。

ミュンヘン経済研究所は、ドイツ経済の成長率は今年間違いなく3%を超えると断言している。アイソン研究所の見解も同様だ。最新の数字としては、商業銀行の3.25%、連合預金銀行の3.5%が予測されている。2008年の金融危機の影響を受け、ドイツ経済は昨年4.7%下落。これまでアナリストらは今年のドイツ経済は1.3%の成長に留まるだろうと予測していた。

「今年の第1、2四半期の勢いで計算すると、今年の経済全体の成長率は軽く2%を超えるだろう。今後、連邦政府が金融危機の際に導入した手当は停止させるべきである」と連邦政府の経済・技術相はコメントした。

「ドイツの経済成長は主に輸出と投資によるものだが、政府と個人の消費支出も強い勢いを見せている。輸出産業の利益は、主に中国と新興市場から獲得している」とドイツ連邦統計局の専門家は分析している。

ハンブルグ港の輸送業者であるHHLAは、コンテナ輸送業務が回復してきたと実感している。HHLA経営者であるクロスティト氏によると、今年のコンテナ埠頭業務は、昨年同期に比べ18%増加し、コンテナ輸送業務は昨年同期より20%増加したという。

欧州連合の諸国が依然として衰弱した経済にさいなまれている中で、ドイツは経済状況が最も良好な国であることが示された。第2四半期においてフランスとイタリアの経済成長は0.4%、、スペインは0.2%、ギリシャはマイナス1.5%となっている。欧州連合で最大の経済実体であるドイツの好景気のお陰で、欧州連合の第2四半期の経済平均成長率は1%は超えるだろうと見られている。

(翻訳編集・張SY)
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