ザリガニを食べたら筋肉が溶ける 中国南京市で多発

【大紀元日本8月25日】中国の江蘇省南京市では最近、筋肉が溶けることで血液中のタンパク質が増加した「横紋筋融解症」の患者が相次いで確認されている。治療にあたった医師は、有毒物質シュウ酸の洗剤で洗浄されたザリガニの料理が原因だと指摘する。

江蘇省の地元紙「揚子晩報」によると、ザリガニ料理が大人気の南京市で、最近1週間、江蘇省人民医院だけで、横紋筋融解症を発症した患者が十数人に達した。患者は筋肉痛や脱力感のほか、次第に疼痛や麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状が見られた。

これらの患者の共通点はレストランや自宅で、ザリガニの料理を食べた直後に発症した。同病院の主任医師は同紙の取材に対し、ザリガニが原因だと断言した。

中国メディアによると、問題のザリガニを洗った洗剤の主要成分は蓚酸(シュウ酸)。

シュウ酸は体内で血液中のカルシウムイオンと強く結合するため、毒性があり、日本では毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。また染料原料や漂白剤としても用いられる。シュウ酸中毒で重症の場合には、腎機能の低下が生じ、腎不全などの臓器機能不全を発症し、死に至る場合もある。

揚子晩報によると、一部の業者は洗剤でザリガニを洗ったことを認めているが、洗剤の成分を知らないとしている。この種の洗剤で洗ったザリガニの色は非常に鮮やかで、見た目が非常に良いという。

専門家によれば、料理の味からは洗浄したかどうか判断できない。この種の洗剤で洗浄したザリガニは色が鮮やかだが、強い酸の腐食により足がよく折れている。それが判別基準のひとつだという。

一方、南京市の政府防疫機関は、横紋筋融解症の発症と洗浄ザリガニの関連性を否定している。その理由は、患者は同じレストランでザリガニ料理を食べたわけではないため、はっきりとした因果関係はないという。

(翻訳編集・叶子)
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