胃バイパス手術で糖尿病が治った=米国人女性

【大紀元日本8月26日】肥満と高血圧、糖尿病に悩まされていた米国人女性が、減量のため胃バイパス手術(※)を受けたところ、糖尿病が治ったという。米CBSが伝えた。

米バージニア州に住むメアリー・ライチェルさん(55歳)は、肥満体質で19歳から高血圧を患い、3年前に糖尿病と診断された。20数年前から病気治療のためダイエットを始め、50歳からコレステロールの数値を下げるための薬を服用。しかし、思うような効果は得られず、メアリーさんは昨年8月に減量のため胃バイパス手術を受けた。

すると、メアリーさんが退院する直前、なんと血糖値は正常値に戻っていた。薬を服用して高血糖や高血圧、高コレストロール値を調整していたメアリーさんは、この結果に非常に驚いたという。「自分の糖尿病は、完治したと思います。いまは言葉で形容できないほど身も心も軽いのです。」とメアリーさんは話す。術後1年経った今、彼女の体重は60ポンド(約27キロ)減と、減量も成功した。

すべての糖尿病患者に胃バイパス手術が有効とは限らないが、このような例が医学界の関心を集めている。

イースタンヴァージニア医科大学(EVMS)は、「胃バイパス手術により糖尿病の症状が消えるメカニズム」について研究を進めている。研究チームは各種の体脂肪の研究から着手し、糖尿病と心臓病を誘発する可能性の最も高い体脂肪の種類を特定しようとしている。

この分野に詳しい、ノーフォーク総合病院の減量医療センターの主任医師スティーブン・ウォルゲムート氏によると、胃バイパス手術を受けた多くの患者は、退院後まもなく糖尿病治療薬の服用を止めることが出来たという。また術後数週間で、まだ体重が減っていないのに薬から解放された患者のケースもある。

※胃バイパス手術―胃袋の上部を切除したり、ホッチキスなどで留めるなどして、小腸と接続する手術のこと。胃の構造を変化させ、一部の食物を直接腸に流入させて食物の消化を早め、食の摂取量を減らす。

(翻訳編集・叶子)
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