<今日は何の日?>9月1日 防災の日 関東大震災

【大紀元日本9月1日】1923年9月1日に発生した関東大震災を忘れることなく災害に備えようと、政府は9月1日を「防災の日」と制定した。

関東大震災は9月1日11時58分44秒に発生した相模湾北西部を震源とする海溝型の大地震。地震の規模はマグニチュード7.9、震度6で、死者・不明者14万2807名を出す大災害となった。また山崩れが多数起こり、海岸部では津波が発生した。

被災地ではゴシップやデマが流れ、パニックした住民は冷静な判断がつかず、悲惨な殺人事件さえ発生した。混乱の中、メディアも正確な情報を確認できず、いつくかの誤報もあった。人はパニックに陥ると、安心を求めて確証のない噂話にさえ依存しようとしてしまう。

阪神大震災における被災者の死因は圧死・窒息死が最も多かったのに対し、関東大震災では焼死が一番だった。「地震だ!火を消せ!」は、大地震が起きた時にとる行動として、大正時代に国民に広く伝わった。というのも当時は、薪式かまどや練炭七輪が主流で、現代とくらべると対震消火装置などはなく、災害で木造住宅を焼かないためにも、まず自分で火を消すことが重要だったからだ。

大きな地震の場合、無理に火の元を見に行くのは却って危険。万が一の災害時は、身の安全を確保してから、噂やゴシップなどに流されず、冷静に行動したい。

(佐渡)