チベット人富豪に終身刑、43億元の資産を押収 内部闘争の犠牲か
【大紀元日本9月2日】インドの「チベット人権と民主センター」によると、チベットの富豪トゥジザシ氏(Dorje Tash i)は中国政府から無期懲役を科せられ、約43億元(560億円)の資産が押収された。罪状は、チベット亡命政府への資金援助だという。
今年37歳のトゥジザシ氏はかつて、中国政府に表彰された「青年の模範」である。甘粛省出身の同氏は事業で成功を収め、チベットで飲食、娯楽、旅行および不動産、輸出入業など複数の企業を経営していた。チベットのラサ市にある有名な観光ホテル「亜賓館」や「神湖酒店」は、トゥジザシ氏が全額出資したものである。
2003年に中国共産党組織に参加した同氏は、かつて中国共産党の中央組織「全国青年聨合委員会」の委員に選ばれており、当局にその存在を大々的に宣伝されていた。チベット政府の公式サイトでは、「トゥジザシ:雪高原の勇猛な鷹」と同氏を讃える文章を載せていた。
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