中国、雑誌編集者のチベット青年に懲役刑 国境なき記者団が非難

【大紀元日本9月7日】国境なき記者団(本部・パリ)は先月30日、チベット人学生誌の編集を手伝っていたチベット人学生2人が2年の懲役刑を下されたと発表し、中国政府を非難した。

同団体の発表によると、懲役刑を宣告されたのはソウナム・レンチン(Sonam Rinchen)さんと ソウナム・ドンジュ( Sonam Dhondup)さんで、2人は「天杵報」という雑誌の編集に関わっていた。今年3月、同時に逮捕されたほかの学生2人は、判決を待っている。

4人は、四川省阿べ州民族高校の学生。同学校では今年3月17日、2年前に武力弾圧されたチベット人抗議事件「3.14事件」の記念集会が行われ、多くの教師と学生が逮捕された。

報道によると、レンチンさんとドンジュさんら数人は、「天杵報」を通じてチベット族の生活問題を議論していた。有罪判決を受けた2人の罪名は「民族分裂を扇動する罪」と「集団騒動罪」だという。

同団体は、「チベットには独立した観察員がいない」と指摘、中国政府は適切な手順を踏まずにチベット人作家や記者、ネット評論家、環境保護活動家などを恣意に逮捕し、罪を被せていると非難する。

同団体によると、中国の外国記者クラブで行なったアンケート調査で、98%の会員が中国政府の妨害により、チベットの状況を適正に報道することができないと回答したという。2008年3月以来、少なくとも50人のチベット人が国外に情報を流したとして逮捕されたと同団体は伝えている。

(翻訳・叶子)

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