評論:尖閣諸島での接触事件 うやむやのうちに終了か
【大紀元日本9月14日】9月7日、日中両国がお互いに領有権を主張している尖閣諸島(中国名・釣魚島)海域で、日本の海上保安庁の巡視船と中国の漁船との接触事件が起きた。中国の報道によれば、中国漁船が中国の領海で操業している際に日本側から不法に拘留されたというが、日本では、中国の漁船が日本の領海に侵入して操業し、海保巡視船からの警告に従わなかったばかりでなく、2隻の巡視船に衝突したため、関連の法律に則って船長を逮捕したとされている。
事件当日、中国外務省報道官・姜瑜氏は記者会見で「深刻な懸念を抱いている」との中国政府の立場を示し、尖閣諸島の領有権をふたたび強調した。その後、中国の反応が次第にエスカレートしていった。日本は「荒唐無稽」「不法」などといった外交辞令を述べつつ、4回も駐北京日本大使を呼んで厳重抗議し、逮捕された船長を無条件に釈放するよう要求した。
一方、日本側は、反応や表現は穏やかながら、強い態度を見せている。日本外務省アジア太平洋局審議官・北野充氏も、事件当日、駐日本中国公使を呼んで、尖閣諸島の領有権を強調した。不法に日本の領海に侵入して漁を行った中国漁船を取り調べるのは、日本の法律に則って行ったことであるとし、本事件の発生について遺憾の意を伝えたという。菅首相も、尖閣諸島は日本の領土であるため、日本がこの事件に対処するのは基本的な原則だとしている。そして仙谷内閣官房長官は国内に冷静を保つよう呼びかけながら、日本の法律に従って厳正に事件に対応すると強調している。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。