中国銀監会委員長、国内銀行のシステミック・リスクを懸念

【大紀元日本9月16日】中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康・委員長は9月8日、国内経済発展の促進および社会の安定という目標を実現するために、中国の銀行業は資本およびリスク管理を核心とする長期的に有効なメカニズムを構築する必要があるという見解を示した。

同日、銀監会のオフィシャルウェブ・サイトで発表された劉委員長の談話の中で、劉委員長は、中国の銀行システムの潜在的なシステミック・リスクを無視してはいけないと警告した。また、金融機関の流動性リスクへの管理が弱く、クレジット管理モデルやストレステストの技術・方法も粗放であり、テストの結果を生かす面も改善の必要があると指摘した。

金融アナリストの曹文氏は、9月10日付「経済観察網」で、現在、中国の銀行システムのシステミック・リスクは主に、地方融資プラットフォーム、銀信提携(銀行と信託投資企業の業務提携)、不動産開発融資、不動産抵当融資の四つの面に集中していると語っている。地方融資プラットフォームと銀信提携におけるシステミック・リスクが非常に際立っており、不動産開発融資および不動産抵当融資のリスクはまだ潜在期にあるという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。