「茅台酒」の品質に危機か 水源地の汚染で=雲南省

【大紀元日本9月20日】雲南省を流れる赤水河の水は、茅台や習酒、郎酒など多くの白酒(蒸留酒)の有名ブランドを造り出した名水で、香りを万里にただよわせる「美酒河」の美名で知られている。しかし最近発表された赤水河流域の水源環境報告によると、上流沿岸の工業による汚染が深刻で、これらの名酒は「水危機」に直面しているという。

先日発表された赤水河流域水源環境の報告によると、過度の開墾、伐採や亜鉛の精錬が行われているため、上流の森林被覆率は1950年の35%前後から現在の20%ほどに低下している。その結果、水土保有能力の低下に伴い、赤水河ではここ20年で水量が6.5%減少。上流沿岸と支流には次々に石炭火力発電所、化学製品工場や鉱産物などの汚染企業が建設され、水質に深刻な影響をもたらしている。

このため茅台酒など有名な白酒企業の生産環境が深刻な脅威を受け、赤水河は「美酒河」という美称の誉から離れつつあるという。

報道規制のため、この問題は同省では報道されなかったが、いくつかのほかの省のメディアが報道した後、広範囲から注目を受けた。専門家の一般認識では、赤水河は四川、雲南、貴州の3省13県市を流れ、その流域は520キロを超え流域面積が2万平方キロメートル以上であるため、水資源保護活動は少数の企業や地方政府のみで完成できるものではなく3省が連動し規制、保護を統一した構造にしなければ有効な保護を行うことができないという。

(翻訳編集・坂本)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明