3日間の隔離後、中国人船長が帰宅 活動家らは苛立つ

【大紀元日本9月29日】尖閣諸島付近で海上保安庁の巡視艇に衝突したとして、公務執行妨害容疑で日本政府に一時逮捕された中国漁船の_zhan_其雄・船長は27日、多くの歓迎者に囲まれる中、自宅に戻った。その後自宅に閉じこもり、自宅付近は公安警察に厳重に監視され、外部からの出入りは禁止されている。取材を試みた中国国内の記者が窓越しに_zhan_船長の母親に話を聞いたが、「よそに何もしゃべらないようにと息子に言われている」との答えだったという。

24日早朝、日本政府に釈放された同船長は、中国政府のチャーター機で帰国した。中国外交部と福建省政府の高官が出迎える中、_zhan_其雄・船長は福州市の空港に到着し、その後、空港のVIPラウンジで中国の政府系メディアの取材を受けた。党と政府および国民の関心を高く讃え、これからも尖閣諸島に行き漁をすると宣言した。その後、政府車両が護衛する中、福州市金鶏山の療養院に向かった同船長だが、終始海外メディアの問いかけには答えなかったもようである。

同療養院に入所してからは外部と隔離された。警備に当たる関係者は、同船長への取材を求める記者らに対し、政府から、同船長にメディアを近づけてはならない、船長に関する情報も明かしてはならないとの命令を受けていると説明した。

約2週間前に日本政府に釈放された他の14人の船員も、同じく政府チャーター機で帰国してから同療養院に入所したまま外部と隔離されており、外部への言論が禁じられている。

一方、一行が身柄を拘束されている間、中国の政府系メディアはその家族への影響について、人情的に詳しく報道し、中国民衆の心を引きつけた。それにより、多くの中国人は一行の近況を気にかけ、慰問や支持を表するために接触を試みるが、失敗に終わっているもようだ。

アモイ在住の活動家・李義強さんは米国VOAの取材に対し、船長釈放の翌日に彼は船長の地元を訪れて家族を訪ねようとしたが、政府関係者に遮られたと話した。

台湾の活動家で、「中華保釣協会」の代表・黄錫麟さんは米国VOAに対し、早期に釈放された14人の船員と幾度も接触を試みたが、実現できなかったと説明した。

黄錫麟さんは、「中国政府は明らかに情報操作を行っており、自分たちに不利な情報の流出を防ごうとしている(中略)。船員らが発言でミスることを心配しているか、あるいは、彼らの間に公に出来ない裏があるのかもしれない」などと語った。

一方、中国政府は、一行を療養院に入所させて外部と隔離したのは、健康診断を受けるためと説明している。

(翻訳編集・叶子)
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