北京:170億元で、人工河川プロジェクト 洪水には脆弱か

【大紀元日本10月4日】中国で最大、最長の人工河川プロジェクトが北京で進められている。2009年、北京市政府は建設総工費として過去最高額の170億元(約2100億円)を投入して、河北省最大級の河川・永定河の北京市区間を修復するプロジェクトを推し進めている。だが専門家は、このプロジェクトが成功するかどうかは一つの賭けであり、上流の水不足や下流の断水および水質汚染を改善することはできず、さらに、洪水が起きれば一瞬にして人工河川に造られた景観が消え去ってしまうだろうと指摘している。

最も高価な人工河川

永定河上流には南側の桑乾河と北側の洋河という支流があり、内モンゴルから流れてきた両支流は、山西省、河北省、北京、天津を経て河北省内官庁附近から永定河となる。全長650キロ余りで、流域面積は約5万平方キロメートル。10月中旬ごろから少なくとも3か所の大型人造湖が永定河の北京地域において貯水を開始する。

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