【漢方の世界】膵液(すいえき)―膵臓のケアを大切に

【大紀元日本10月5日】膵液、これは文字通り膵臓(すいぞう)から分泌される消化液である。今回はこの膵液を中心に話を進めたい。

膵臓は胃の後方にあり物差しのように横たわっている。この膵臓には重要な2つの役割がある。1つはホルモンの分泌、そしてもう1つは消化酵素の分泌である。

膵臓のホルモンだが、「ランゲルハンス島」という特殊な細胞で分泌される。このホルモンは、糖の分解・合成に関わっている。グリコーゲンを合成して血糖値を下げるのがおなじみの「インスリン」。逆に糖を分解して血糖値を上げるのが「グルカゴン」である。

そして消化酵素を分泌するのは「腺細胞」。蛋白質、脂肪、デンプンなど、消化する物質は多岐にわたる。

膵臓は人体にとって極めて大切な器官だ。もしここが病気になれば、消化不能に陥るほか、糖代謝の調節さえ乱れてしまう。つまり命の危険に直面する。この厄介な膵臓の病気の代表例は膵臓癌、そして膵炎だ。

膵炎は膵管や総胆管がふさがれたり、打撲や暴飲暴食したりすることで起こる。膵臓のトラブルを避けるには、胆石が出来ないような節度ある食事がカギとなる。膵炎を含め、多くの病気予防にお金は要らない。ただ、食事・睡眠・ストレスなど基本的な生活から見直せばよい。実はとてもシンプルなのである。

詳しくは新唐人テレビ局の『漢方の世界』でご覧下さい。

(翻訳・河合)