中国産タバコ、基準値以上の重金属が検出される

【大紀元日本10月12日】中国産タバコ13銘柄に基準値以上の重金属が含まれていることが、先週豪州シドニーで開かれたアジア太平洋タバコと健康会議で発表された。

基準値以上の重金属が検出された銘柄は、大前門、紅塔山、紅梅、白沙、都宝、紅双喜、黄金葉、Happiness(吉慶)、紅河、紅金龍、紅旗渠、石林、壹枝筆。

発表されたのは、中国産タバコと他の国のタバコを比較した研究。中国産タバコの鉛、ヒ素、カドミウムなど重金属成分含有量を測定し、カナダ産と比較した結果、最高でカナダ産の3倍以上を検出した銘柄もあったという。

研究にカナダ産タバコが選ばれたのは、カナダではタバコの生産業者と輸入業者に対し、タバコに含まれる金属成分の含有量測定を義務付ける法律が制定されているためで、近日、カナダ公衆衛生局が関連データを発表する予定だ。

この研究は、国際たばこ抑制政策評議会のプロジェクトの一環であり、項目は80以上にのぼる。研究者は中国、米国、カナダ、豪州など20か国以上から参加しており、WHOが規定した「たばこ規制の枠組み条約(FCTC)」の禁煙政策に対する影響の評価を行うのが目的。

現在、中国ではタバコに対する重金属含有量についての基準はない。原材料にだけ制限があり、紙巻きタバコの重金属含有量は一定量を超えてはならない。

タバコは高温で燃えて重金属を気化するため喫煙は重金属中毒を引き起こす。喫煙者は呼吸器官から重金属の蒸気を吸いこむため、その吸収率は日常的に接触した場合よりも高いと考えられている。

中国人はタバコの害についての知識が乏しく、有効な措置を採らなければ、中国はかつてない公共衛生災難にみまわれると専門家は指摘している。08年統計データによると、中国の喫煙家は3.5億人に達し、毎年タバコに関連した疾病で死亡する人は100万人前後。もし喫煙率が変わらなければ、2020年までに220万人に増加すると予想されている。

(翻訳編集・坂本)
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