ザンビア炭鉱で労働争議 中国人幹部、現地人に銃乱射 12人負傷

【大紀元日本10月20日】ザンビア南部の中国資本のコラム(Collum)炭鉱で15日、銃撃事件が発生した。労使条件の改善を要求する現地人の作業員に対して中国人の管理職者が発砲し、12人が負傷、うち2人は重体とみられる。駐ザンビアの中国大使館の関係者は事実関係を認めており、ザンビア当局は殺人未遂で中国側の管理職幹部二名を告発した。

AFP通信の報道によると、ザンビア警察当局のシアマノ報道官は同件について、炭鉱労働者が極めて悪い労働条件を抗議していた最中に発生したと話した。「中国人幹部が突然銃で乱射し始め、12人が負傷した」。シアマノ報道官は、警察当局により事件は調査中であるとしながらも、中国人幹部は労働者から暴行されることを恐れていた可能性があると話した。

ザンビア国内紙の報道によると、負傷したのは11人の炭鉱労働者と1人の傍観者。そのうち、9人は命に別状がない、20歳と28歳の2人の炭鉱労働者は重体で、首都ルサカの大学病院に移送された。負傷の病床で取材を受けた一人の炭鉱労働者の話によると、中国人2人が事務所から出てきて、事務所の門前に集まった労働者たちに銃を向け、発射し始めたという。

今年1月、管理上の不注意で衛生状況に問題があるとして同炭鉱は閉鎖されたが、3週間後にまた再開された。

同炭鉱は、中国でも豊かな南部地方からの投資に支えられている。現在の政府発表の数値によると、中国はザンビアに30億ドル近く投資している。

(翻訳編集・叶子)
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