尖閣諸島に関する日米中三か国協議、中国側拒否

【大紀元日本11月4日】中国外交部の報道官は11月2日、尖閣諸島領土問題をめぐる外交摩擦は日中両国間の問題であるとし、米国側が提案している日米中三か国会談を拒否する意向を示した。

尖閣諸島の領土問題の外交摩擦について、米国のクリントン国務長官が先週、ハノイで中国の楊潔篪・外交部長と会談した際に、日中両国に冷静な対応を呼びかけ、米国協調のもとでの日米中三か国の対話または会談を提案していた。

BBC中文ネットは、同会談に列席した米国高官からの匿名情報を引用し、三か国対話の事前準備が十分であるならば、日本は米国の協調を歓迎する、と日本の政府関係筋が示したことを報じている。

一方、中国外交部の馬朝旭・報道官は、米国による日米中三か国の対話の提案について、「これは、あくまでも米国側の考えに過ぎない」「米国側はたびたび、尖閣諸島問題は日米安保条約の範囲内であるという立場を発表してきた。これは極めて間違った見解で、米国はこの誤った立場を直ちに是正しなければならない」と述べた。尖閣諸島は中国の領土であり、それをめぐる外交摩擦は日中両国間の問題であると強調している。

2日付けの英フィナンシャル・タイムズによると、クリントン米国務長官は、中国側の拒否にもかかわらず、同日、マレーシアの記者会見で三か国会談の提案を繰り返した。この夏、同国務長官は、南シナ海における中国と近隣諸国との争議にも、仲裁役となることを提案していた。

(翻訳編集・叶子)
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