【漢方の世界】 カルテ(十七)―真の名医に必要なのは?
【大紀元日本11月16日】もしも突如、自分の目の前で人が倒れたらどうするか。まずは心臓マッサージや人工呼吸など、蘇生措置を施すはずである。相手が息を吹き返したら、ようやく他の症状にも手を付け始める。例えば、その人の持病や後遺症・合併症などである。
実は、漢方も同様だ。古来、こんな言い方がある。「急則治其標 緩則治其本」。つまり命の危機に直面したら、まず表面のものを治す。それが一旦落ち着いてから、根本の病気を治療し始める。
昔、赤痢にかかって高熱や咳・吐血に悩む患者がいた。へその周りには気の塊さえ出現した。しこりになるほど重症で、患者は耐え難い痛みに苦しんだ。実は、これこそが彼の命を脅かす、最も危険な要素だったのである。
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