愛を感じると全身が麻痺する 睡眠発作=米男性

【大紀元日本11月16日】愛は人間が求めている美しい感情だが、米国のマット・フレアキング氏にとっては、一種の苦痛である。彼は愛を感じ取ると、身体が麻痺してしまう。

フレアキング氏が四年前に患ったこのめずらしい病気は脱力・睡眠発作(Narcolepsy-Cataplexy Syndrome)と呼ばれる。発作が起きると身体が麻痺してしまうが、周りで何が起こっているのかは全て分かっている。しかし、身体を制御できなくなるため、まるで眠っているような状態になる。めったにない神経系疾病で、アメリカではおよそ5万人の患者がいると推定されている。米ABCニュース電子版が伝えた。

今年39歳になったマット・フレアキング氏(Matt Frerking)はオレゴン健康科学大学(Oregon Health and Science University)の神経科学者。彼は妻のトリッシュさんと結婚して13年、幸せな生活を送っていたが、今では夫婦で手をつなぐことも、昔の美しい日々を振り返ることもできない。それらの心温まるシーンを思い浮かべるとき、フレアキング氏の身体は麻痺してしまうからだ。彼は発作が起きている時、苦痛を感じることはない。

フレアキング氏は、恋愛映画を観ることもできず、街中で親しげなカップルを見ることにも耐えられない。少しでも、愛を感じてはいけないのだ。トリッシュさんは、「この前、孫娘のサッカー試合のユニホーム姿を見て、彼は気を失ってしまったの」と話す。

病気の発作がないようにと、フレアキング氏は注意力をタイムリーに移行したり、厳しいことを思い出したりするトレーニングしている。同氏は、常に仕事で注意力を分散させることができるようになった。

フレアキング氏は現在、薬を飲みながら治療している。薬は発作の速度を遅らせるため、彼が気を失いそうになったとき、体を支える何かを探せるという。

(翻訳編集・平凡)

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