中ロ、二国間貿易決済に自国通貨使用を開始

【大紀元日本12月3日】中国人民銀行は11月29日、最近中国でスタートした人民元の対ロシア・ルーブル取引に続き、近く、ロシアの複数の銀行でもルーブルの対人民元取引を開始すると発表した。中国国内「経済参考報」が報じた。

11月下旬、ロシア訪問中の温家宝首相とロシアのウラジーミル・プーチン首相が、中ロ二国間貿易での決済は人民元とルーブルを用いることを決めた。

ロイター通信によると、現在ルーブルは、中国のインターバンク市場で取引が開始されており、12月には、人民元もモスクワのMicex証券取引所で取引を開始する予定とプーチン首相が語った。

中ロ両国はこれまで二国間貿易決済に米ドルを主要決済通貨として用いてきたが、先の世界的金融危機以来、両国の首脳クラスでは相互通貨による貿易決済について議論を重ねてきたという。

今回の取決めについて、米ドルに対抗せずに中ロ両国双方の国内経済を保護することができ、両国の関係がより一層深化したと専門家が分析している。

強まる中ロ協力

中国の温家宝首相は、11月22~24日までのロシア訪問で、プーチン首相とエネルギー協力を含む12の文書への調印式に臨んだ。そのうち、江蘇省にある田湾原子力発電所が、原子炉2機をロシアから購入することを決めている。

中国国営英字紙「チャイナ・デーリー」11月24日の報道によると、温首相は記者会見で、北京とモスクワ間の協力関係が前例のないレベルにまで達していると語った。両国は決してお互いの敵にならない、中国はロシアの復興強国プランを支持するなどと述べた。さらに、強固な中ロ関係は双方の根本的利益と一致し、国際戦略のバランスを維持するための重要な保障であると明言している。

これに対し、プーチン首相は、中国と多分野での協力関係を作りたい、そして、ロシアの経済特区の建設や民営化の推進に中国の積極的参加を希望すると応じた。

(翻訳編集・林語凡)
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