ウィキリークスを模倣 中国人反体制者、政府リークス計画中

【大紀元日本12月7日】中国人反体制者が、当局の汚職機密などを暴露して、民主主義を広めるために、内部告発情報を公開する中国版ウィキリークスを計画している。名づけて「政府リークス」。

このプロジェクトに関わる活動家たちは、来年6月に同サイトの公開を目指しており、当局の機密情報を内部告発するよう呼びかけている。

「政府の秘密を公開することによって、中国で民主主義を広めることができる。これは独裁との戦いであり、情報を知る権利を民衆に戻すことが目的。それによって、中国の政治改革が進められるであろう」とディープスロート(Deep Throat)と自称する同サイトの創設者は香港紙「南華早報」の取材で語った。

一方、ウィキリークスの創始者の中にも中国人反体制者がおり、現在中国語版を立ち上げているところ。中国語版ウィキリークスでは今のところ、中国当局に関する機密情報はまだ発表していない。

「我々のサイトはウィキリークスと関連がありませんが、ウィキリークスの模倣版と認識していいでしょう」とディープスロートは話した。

数カ月前に情報提供を呼びかけ始めてから、同サイトには、週に平均4、5通の情報が届けられているという。しかし、「これまでのところ、条件を本当に満たす情報は1通しかない」とディープスロートは語っている。

インターネット技術に精通する中国本土の活動家は、「政府リークス」のアプローチは公開し過ぎると感じており、中国当局が告発者を逮捕する穴落としの可能性があると憂慮している。

本土のある活動家は、「政府リークス」のセキュリティー技術が内部告発者を十分に保護できないと指摘し、 「最悪の場合、密告者が起訴されてしまう」と懸念している。

同活動家は本土のジャーナリスト師濤の事例を引用した。師濤氏は2005年、国家機密漏えい罪で10年間の懲役刑を受けた。彼がヤフー中国のサーバで海外のウェブサイトに送った秘密書類が犯罪の証拠とされた。

(翻訳編集・叶子)
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