米外交官との談話漏えい 中国政府関係者、身元割れに不安=ウィキリークス

【大紀元日本12月8日】内部告発文書をインターネット上で公開する民間ウェブサイト「ウィキリークス」。このサイトで次々と公開されている外交の機密公電には、中国体制内から米国外交官に、中国の実情を告発する内容のものが少なくない。中国政府関係者の名は一応伏せられてはいるものの、当局の情報機関の調査で、関与していたことが判明すれば、政治上の誤りを犯したか、国家機密を漏洩した罪で、官職を失うだけでは済まされず、投獄の可能性すらある。

英紙タイムズは、中国人幹部の証言を引用して、「ウィキリークスが公電を公開する際に、情報提供者の名前は削除したが、中国情報機関はその身元を全て容易に割り出せる」ことを指摘している。

「中国の情報機関は米国外交官と面会するすべての人を記録している。公電の日時と面会の日時を合わせれば、内部告発者が誰かはすぐに割り出せる」と同幹部は言明。

中国では、ウィキリークスは政府のネット封鎖のため閲覧できない。中国の体制内部に衝撃をもたらすことは必至だ。ウィキリークスの今回の大規模な外交公電の公開について、中国外交部は、その内容はでたらめとして、コメントを避けている。

同サイトの創始者ジュリアン・アサンジ氏は、タイムズ誌の取材に対し、中国とロシアの内部機密の暴露を介して、両国の閉鎖的な政治体制を打破することを期待している。

一方、中国当局の内部汚職情報などを公開する中国版ウィキリークスが中国人の反体制者の間で検討されていることについて、アサンジ氏はセキュリティが不十分であるため告発者に危険が及ぶとして、賛成しない見解を示した。

(翻訳編集・叶子)
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