ノーベル平和賞に対抗か 中国、「孔子平和賞」設立

【大紀元日本12月9日】ノーベル平和賞が中国で監禁中の民主活動家・劉暁波さんに授与されたことに対抗して、中国は自分たちの平和賞を立ち上げた。初年度の受賞者は台湾の連戦・国民党名誉主席に決定したもよう。

AP通信は、中国の組織委員会からの声明文の内容を引用して、同平和賞は名づけて「孔子平和賞」、設立の主旨は「中国人の平和への認識を表現するため」と報道した。

組織委員会の会長・譚長流氏は、同組織は政府機関ではないとしながらも、中国最高指導部の文化部と密接な協力関係にあると説明した。

また、同組織委員会はいつ設立したのか、5人の審査委員はどうやって選出されたのかなど、さらなる情報について、同会長は説明を行わず、関連情報は今後公表するとしている。

初回の候補者は6人、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長や、南アフリカのマンデラ元大統領、カーター元米大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長、中国政府が認定したチベット仏教のバンチェン・ラマ11世が含まれている。初の受賞者は台湾の元副総統で国民党の名誉主席・連戦氏に決まったという。なお、受賞者へは賞金として10万元(約130万円)を贈るとしている。

AP通信の報道によれば、連戦氏の受賞理由は両岸の交流にキーマン的な役割を果たしたことだという。一方、台北にある連戦氏の事務所の関係者は、AP通信の取材に対し、受賞の事実を知らないとしてコメントを避けている。

初回の受賞式がいつ、どこで行われるのかもまだ公表されていない。

(翻訳編集・叶子)
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