「おれのおやじは李剛だ」 権勢振りかざす「官二代」、社会問題化
【大紀元日本12月23日】本人もこんなことになるとは思わなかっただろう。親の威光を借りて今までの人生は誰にも邪魔されなかったのに、この日は酒に酔って車を運転し、2人の女子学生をひいてしまったのだ。車から降り、取り囲んだ学生たちを睨みつけると、「訴えるなら訴えてみろ、おれのおやじは李剛だ」と言い放ったという。
10月16日、河北大学のキャンパス内で起きたこの飲酒運転死亡ひき逃げ事件の加害者・李啓銘の父親「李剛」は地元公安局の副局長。「おれのおやじは李剛だ」、すなわち、「俺は知らぬ者のいない警察トップの息子だ。なんか文句でもあるのか。俺に楯突くとろくなことはないぞ」と言いたかったのだろう。
「李剛」のような存在は1人ではなかった。今月1日、北京電子科技職業学院のある学生は、父親と親の友人2人を連れて学生寮に殴りこみ、学生らに暴力を振るう傷害事件を起こした。目撃者によると、加害者は暴力を振るいながら「おれのおやじは暴力団だ。今日はお前ら全員を殴ってやる」と叫んだという。この事件で計21人の学生がケガを負ったという。
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