北京市街頭、爆発物を所持する陳情者 警察と対峙

【大紀元日本12月27日】クリスマスの北京市朝陽区では、爆発物を車内に搭載した男性(35)が警察と対峙する事件が発生した。警察は機動隊を出動させ、容疑者は1時間後に拘束され、爆発物らしきものも取り押さえられた。警察側は現在容疑者に対して調査を行っている。

北京市公安局のブログ「平安北京」によると、容疑者は遼寧省出身の侯という姓で、拘束される前に京哈高速道路のサービスエリアにあるガソリンスタンドで料金の支払いを拒否した上、店員にケガをさせて、トヨタのピックアップトラックに乗り込み逃亡したという。

また、青島ネットテレビ局サイトでは、匿名の情報筋からの情報で、容疑者が天津市でトラックをハイジャックして北京に向かったと報じた。侯容疑者がガソリンスタンドで料金の支払いを拒否したことについて、従業員は侯容疑者が「私はお金を持っていない。私は北京に陳情に行く者だ」と話したという。

報道によると、高速道路サービスエリアからの通報を受けた警察は4台の車で侯容疑者の追跡にあたった。警察の車は侯容疑者の車が北京市朝陽区内に入ったあと、南北に挟むように道路を遮り、車を止めさせたという。また、警察が車に近づこうとした時に、侯容疑者は爆発物を持っていることを車のガラスを隔てて警告した。警察側は慌てて現場付近の道路及び地下鉄を一時的に封鎖し、住民と通行人らを緊急避難させた。

対峙から約1時間後、警察側の交渉人が再び侯容疑者に話をかけた際、特別警察が突然後部座席の扉のガラスを割り、ドアロックを解除し容疑者を取り押さえた。警察は車の中から、手作り爆発物と道具を押収した。侯容疑者は警察に対して抵抗はしなかった。

一方、侯容疑者が何を陳情するために北京に向かったのか、ほかに負傷者はいるのかなどの情報について、北京及び天津の警察当局はコメントしていない。

(翻訳編集・豊山)
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