4人に1人「自分は貧乏」 コネがないから=中国政府機関の社会青書

【大紀元日本12月29日】中国社会科学院がこのほど公表した社会青書「2010年の社会形式分析および予測」によれば、回答者の4分の1が「自分は周囲の人より貧乏である」としており、そのうちの半数強が「コネがないこと」を貧乏の主な原因に挙げている。

自分が貧乏である原因について「コネがない」の外にも、ほとんどの回答者は外的要因を挙げている。自分の努力や知識・技能の有無にはあまり言及されていない。国内紙・南方日報はこういった回答の特徴について次のようにまとめている。

1.コネが貧乏の主因

都市では58.5%、農村では49.5%が、自分が貧乏である主な原因はコネがないため、と回答している。

2.社会が悪い

都市では48.2%、農村では35.7%が、貧乏に陥る2番目の原因として、今の社会が「貧乏人はますます貧しくなり、金持ちはますます豊かになる」体制にあるためとしている。

3.個人の要素を問題視する人は少ない

自分が貧乏に陥る原因について、「自己努力が足りない」との回答は、都市ではわずか6.1%、農村では10.5%である。また「自己の知識と技能が乏しい」を挙げた人は都市では9.3%に止まっている。

4.家の経済状況を左右する主要な支出について、教育費、医療費、老後の生活資金が挙げられている。

「貧困の主要原因は社会的要素にある」という認識が長く続くと、人々は自己努力で現状を改善する希望と原動力を失ってしまうと専門家は警告しており、さらに、その認識が形成された原因を究明すべきだと指摘している。特に若者世代にみられるこのような価値観の蔓延は危険をはらむため、その動向に注意を払うべきだと助言している。

(翻訳編集・叶子)
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