ロシア原油パイプライン、中国ルートが正式運転開始

【大紀元日本1月3日】1日、ロシアと中国を結ぶ初の原油パイプラインの商業運転が正式にスタートした。中国国営メディアによると、このパイプラインは両国の石油分野での政府間協力協定に基づいて建設され、今後20年で年間1500万トンの原油が運ばれる予定だ。

パイプラインはロシア極東アムール州スコボロジノから中国黒竜江省大慶までの全長約930キロで、中国側の管理は国有石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ)が行い、ロシア側は国営石油大手「ロスネフチ」とパイプライン会社「トランスネフチ」が行う。

露メディア「ロシアの声」は11月、「ロシアは中国へ20年間の石油供給の保障として、中国側が250億ドル(約2兆4千億円)をローンで露2社に支払う契約を中国と結んでいる」と伝えた。

今月1日、中国最北部・漠河で開かれたパイプライン運用開始の式典で同社ゼネラルマネージャー姚偉氏は、「これが中露の新しいエネルギー協力の始まりだ」と演説したという。

英BBCは2日、「世界最大の石油供給国と世界最大のエネルギー消費国との繋がりが本格化した」と報道した。ロシアは2009年、サウジアラビアを抜いて世界最大の石油供給国となり、中国は2010年、米国を抜いて世界一のエネルギー消費国となった。中国政府は国内エネルギー需要の高まりに応じて、中央アジアやミャンマー経由で輸入する原油・天然ガスのパイプラインも整備している。

12月31日、露メドベージェフ大統領と中国胡錦濤国家主席は新年の祝電を交換しており、胡主席は電報の中で、「中国はロシアと共に、『中露善隣友好条約』締結10周年を契機として、両国の戦略協力パートナーシップを一層強化したい」と露メドベージェフ大統領に伝えた。

(佐渡道世)
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